ここではモータースポーツを楽しんでいる方はもちろん、興味があって始めてみたい方や
久しぶりに復帰したい方へ、モータースポーツにまつわる耳寄りなトピックスをご紹介いたします。
今回のブログでは皆様からよくいただくご質問の中から、「FIA公認スーツへの刺繍について」ご紹介をいたします。
FIA公認スーツへの刺繍の後入れはNG?
ドライバーを事故のダメージから守るため、厳しい基準を設けているFIA公認スーツ。
スーツの内側は全て難燃性素材でなければならないので、刺繍を入れる場合は裏地を縫い合わせる前に施工をする必要があります。
そのため、FIA公認スーツに後入れで刺繍を入れる場合、ステッチ・裏地を外すなど大掛かりな作業が必要なので、作業面・費用面からみてあまり現実的ではありません。
後入れ刺繍は”ワッペン”で代用できます!
実はFIA公認スーツのへの後入れ刺繍は”ワッペン”で代用ができます。
“ワッペン”とは刺繍と同様に模様を糸で縫い取りしたものですが、生地に直接縫い込む刺繍と違い
独立しているので、取り付け・取り外しが比較的容易です。
実際にお客様から刺繍の後入れのご希望をいただいた際のワッペン施工事例をご紹介いたします。
まずは、ワッペンをつける前のスーツ画像はこちらになります。
ニット生地のFIA公認スーツで、既に左胸に2箇所刺繍が入っています。
今回は腹部中央に刺繍を追加したいとのご希望をいただきましたが、上述の通り刺繍を後入れする
のは困難なことから、”ワッペン”での施工をご提案しました。
実際にワッペンを取り付けた画像はこちらです。
右半身と左半身に渡って施工する”前身渡し”の位置も、綺麗に合わせることができました。
このように、FIA公認スーツでもワッペンであれば後からお取り付けすることが可能です。
なお、お取り付け時にはワッペンにNOMEX(難燃繊維)生地を裏張りし、NOMEX(難燃繊維)糸で縫い合わせる必要がございます。アイロン等で接着してしまうとFIA公認スーツとして使用できなくなりますので、必ず製造メーカーまたは販売店様にご相談ください。
CLAのFIA公認スーツをお持ちの方で施工をご希望の方はお気軽にご相談ください!
今回は「FIA公認スーツへの刺繍について」 についてご紹介しました。
次回もよくいただくご質問の中から「オーダースーツ製作」ついてご紹介をいたします。